杉山歯科医院

インプラント

インプラント治療に踏み切れない方へ

インプラント治療がよいことはわかっているけど、ネットの記事を見るとイマイチ踏み切れない…といった方が少なくありません。
インプラント治療は1990年代になってから飛躍的にレベルが挙がりました。インプラント治療を選択する患者さんも増え、インプラント治療を行う歯科医師も増えました。同時に不幸な事故が発生することもありました。しかし、現在CTを活用する歯科医院が増えたことによって、術中の事故は大幅に減りました。

 解剖学的な問題はCTで改善されましたが、一番の問題は歯を抜くことになった原因です。インプラント治療が必要な方は、歯を失った方ですよね?歯を失う原因は大きく分けて
「歯周病」 「虫歯」 「歯の破折」の3つです。

この中で虫歯が原因で歯を抜いた方のインプラント治療はほぼうまくいきます。
また、歯の破折で歯を抜いた方のインプラント治療は、かみ合わせの力の問題を考慮した設計にすれば大丈夫です。

問題は歯周病で歯を抜いた方のインプラント治療です。歯周病で歯を抜いた方は歯周病の既往があるわけで、お口の中に歯周病菌が蔓延している場合、歯を抜いた場所にインプラントを埋めた後、そのインプラントにも歯周病菌が定着してしまい、インプラント周囲炎という歯周病と同じ状態になってインプラントがダメになる可能性があります。したがって、歯周病で歯を抜いた方がインプラント治療を希望される場合、インプラントを埋める前に徹底的な歯周治療を行い、かつ治療後に歯周病が安定したことを再評価する必要があります。

インプラントの治療方法

インプラントが生体に受け入れられるためには、術中感染しないように十分管理する必要があります。
手術直前にもしっかりと口の中をクリーニングし、滅菌された器具を用いて、感染が起こらないよう配慮します。

現在のインプラントのシステムは確立されており、同じメーカーが骨を削るドリルと埋め込むインプラントのサイズを理想的に作っているので、術式通りに行えば生体と適合します。
現在は上あごなら4ヶ月、下あごなら2ヶ月程度の治癒期間で骨と完全に適合するインプラントが一般的です。

条件によって違うのですが、手術はインプラントを埋め込む手術と歯ぐきを貫通させるための手術と2回行う場合が多く、その2回目の手術を行うタイミングがそれぞれ4ヵ月後、2ヵ月後ということになります。
歯ぐきを貫通させる手術が終わり、土台の部分が歯ぐきと調和したら、仮歯を装着して、かみ合わせのリハビリテーションをおこないます。

その後専用のツールを使ってインプラントの型を採り、上モノを作製してインプラントと結合させます。
インプラント埋入手術の手順

インプラントの注意点

まず術前の診査が大切です。

インプラントを埋めることが可能な骨の状態にあるかどうかをCTを含めたレントゲンで診査します。
上の奥歯にインプラントを埋める場合上顎洞という空洞があり、骨が足りない場合特殊な手術法が必要となります。

また、下の奥歯にインプラントを埋める場合、下顎管という太い神経や血管が入っている管があり、そこを傷つけると術後に神経麻痺を起こす可能性があります。
いずれの場合も術前に画像を用いて歯科医師からの説明があります。

また、インプラントに歯周病菌群が付着すれば、歯周病と同様にインプラント周囲炎という疾患を生み出します。
インプラントを埋める前に、しっかりと歯周病の治療を行わなければなりません。

手術も無事終了し、人工の歯も装着し、自分の歯と同じように噛めるようになったら、必ず定期検診を行います。
入れたインプラントの部分はもちろんのこと、周囲の自分の歯を清潔に保つことが必須です。

歯周病の診査を定期的におこない、細菌感染が起こっていないかを診査します。
また定期的にレントゲンを撮影し、健康状態が維持されているかを確認します。

さらに、インプラントはまったく動きませんが、天然の歯は歯根膜というサスペンションのような機構があるため、自分の歯とインプラントが混在している場合には定期検診のたびにかみ合わせの診査を行います。