杉山歯科医院

歯周治療

治らない歯周病には、必ず「理由」があります

  • 毎月のように通って歯石を取っているのに、なかなか良くならない
  • しっかり磨いているつもりなのに、もっと磨くように言われてしまう
  • 動いている歯を固定するだけで、根本的な治療が進んでいる実感がない
もし、あなたがこのようなお悩みをお持ちなら、それは原因に対する的確なアプローチができていないからかもしれません 。
歯周病治療において最も大切なのは、スケーリング(歯石除去)などの処置そのものではなく、その前段階にある「診断」です 。 当院では、一般的な検査データを単なる数値として流すのではなく、多角的な視点から「なぜその歯が悪くなっているのか」を徹底的に分析します 。

原因を突き止める「分析プロセス」

検査で得た歯周ポケットの深さ、歯の根の滑沢さ、出血の有無にレントゲン情報を加え、以下の視点で原因を探ります 。
歯周病は全体に進んでいるのか?部分的に進んでいるのか?

全体的に進行している

お口全体に進行が見られる場合は、ブラッシング方法だけでなく、血糖値などの全身の関与や喫煙の有無など、生活習慣についても掘り下げていきます。
歯周病が全体的に進行している

こちらの患者さんは全体的に歯周病が進行しています。黒塗りの部分は当医院にいらっしゃったときに既に歯がありませんでした。まだ40歳代と若い方でしたので、徹底的なブラッシングと強く禁煙を勧めました。若くして歯周病が進行してしまう方にはそれなりの原因があるので、その原因に対するアプローチが必要です。

局所的に進行している

特定の部位だけが悪い場合、そこには必ず個別の理由があります。
  • 被せ物や詰め物の適合(精度の良し悪し)
  • 部分的な歯並びの乱れ
  • 食べ物が挟まりやすい環境
  • 「かみ合わせ」による過度な負担
歯周病が局所的に進行している

ある患者さんのレントゲン写真です。丸印の部分だけ骨が無くなっていることがわかります。白い丸印はいつも食べ物が挟まることによって歯周病が進行、黄色い丸印の部分は歯ぎしりのような動きをしたときに強く当たるようなかみ合わせで歯周病が進行、赤い丸印はその複合型でした。この部分をいくら一生懸命磨いても、歯周病は良くなりませんし、再生療法だけを行っても、この部位には歯周病が再発します。原因に対するアプローチが必要なのです。

昔私自身が右の耳が痛くなったとき、耳鼻科の先生に診ていただいたのですが、「右の耳が痛い」と言ったのに、先生は左の耳を見始めたので、「先生、痛いのは右の耳です!」と言ったところ、先生は「痛みのない正常な左から見ることで、右の耳との比較ができるんですよ」と優しく教えてくれました。局所の問題というのは、まさに正常な部分と比較することに意味があるのです!その正常像というのは人によって若干違いますので、一人ひとり個別な診断が大切なのです。

患者さんと歯科衛生士の「二人三脚」で守る

特に「かみ合わせ」の問題などは、患者さんご自身ではなかなか気づきにくいものです 。 当院では、歯科衛生士とともに「今の磨き方で足りない理由」や「歯周病を悪化させている物理的な原因」をしっかりと共有し、問題を根本から解決したり、それ以上の悪化を防ぐための患者さん専用の治療方針を立案します。
ただ汚れを取るだけではない、将来を見据えた治療を共に進めていきましょう。