杉山歯科医院

かみ合わせの治療(顎関節症の治療)について

かみ合わせの問題かも?と思われた方へ

「口を開けにくい」 「口を開けると音がする」 「顎の周囲が痛い」

「口を開けにくい」 「口を開けると音がする」 「顎の周囲が痛い」
この3つは顎関節症の三大症状と言われています。この3種類を分類すると
  • 「顎の周囲が痛い」→疼痛
  • 「口を開けにくい」「口を開けると音がする→機能障害
ということになります。疼痛は筋肉が痛いのか、顎の関節そのものが痛いのかを診断すれば、次の治療方針が決定します。顎が痛いとおっしゃる方の多くは筋肉の痛みです。この筋肉の痛みはいわゆる「筋肉痛」であり使いすぎが原因です。診断するツールはブラックスチェッカーというシートです。

これを下記の図と照らし合わせながら、必要な方にはナイトガードというマウスピースを使用してもらいます。

肩こり、頭痛が軽減した

これは夜の歯ぎしりや食いしばりのパターンが変わることで、夜間に余計な力を使わなくなることで実現できます。(ブラックスチェッカーというものを使って診査します)


ブラックスチェッカーという薄いシートを使って歯ぎしりの有無、場所を特定します。
使う前はすべて赤色ですが(左の写真)、歯ぎしりをしている部分は右の写真のように色が剥げていきます。


前歯が接触できるように治療した後は肩こりと頭痛が全くなくなりました。

口を開けると音がする方へ

アキシオグラフ
次に「口を開けると音がする」方ですが、一番大切なことは「いつ音がなるか?」です。口を開け始めてすぐなのか、一番大きく口を開けた時なのか?といったことです。そしてその「いつ」を知ることができて、その時の顎の「場所」まで精密に教えてくれるアキシオグラフとう機械があります。そして、検査データを精密に記録するCADIAXというソフトがあり、それを使って分析します。

口を開けても顎の音がしなくなった

音の原因の多くは「復位性関節円板前方転位」といって、関節の動きを滑らかにする関節円板という組織の位置が、かみ合わせによってずれてしまったために起こります。
アキシオグラフという機械を使って音が鳴る位置を正確に診断し、



矢印の部分をクリックすると、その座標が表示されます。


正しい位置で噛めるようにすることで音は消えるようになります。

口を開けにくい方へ

次は口を開けにくい方です。口を開けにくい方についてもアキシオグラフでその特徴を診ます。写真の右側にあるグラフは、CADIAXの診査項目の一つ、トランスレーション・ローテーションという項目です。本来は比例グラフのように直線的に描かれるべき軌跡ですが、赤矢印の部分がこの患者さんの問題点であり、かみ合わせの高さが足りないことを示しています。

口を開けにくい、口を開けると音がする

口を開けにくい、口を開けると音がする、顎が痛いという顎関節症の3大兆候をすべて感じていた患者さんでした。

上図左画像
上図右画像

噛んでいただくと前歯同士の重なり部分が多く、下の前歯は全く見えない状態でした。(上図左画像)
顎の検査をすると、赤線部分は異常な運動を示しています。(上図右画像)
検査結果に基づきかみ合わせの治療を行いました。

下図左画像
下図右画像

治療終盤に再度かみ合わせの検査を行い、正常な動きになったことを確認しました。(下図右画像)
下の前歯がしっかりと見えるようになり、顎の問題もすべて解決しました。(下図左画像)

夜ぐっすり眠れるようになった

これはかみ合わせがよくなったことで気道が広がり、酸素を取り入れやすくなり快適な睡眠が得られるようになるためです。


術前の左側の黄色い線で囲まれている気道に比べて、術後の右側は赤い線が示すかみ合わせの材料によって下あごが前方に位置しており、かみ合わせの高さも高くなったので、気道が広がっています。

姿勢がよくなった

下あごが後ろに入っていて、かみ合わせの高さが低かったため、顎を前に突き出して呼吸をしていた患者さんです。
レントゲン上で見える白いかぶせものを入れることによって下あごの位置が正しい位置に整ったので、姿勢を崩す必要がなくなることでストレートネックがきれいなS字状の湾曲を描くようになりました。



術前の左側の黄色い線で囲まれている背骨はストレートネックを示しますが、術後の右側は赤い線が示すかみ合わせの材料によって下あごが前方に位置しており、きれいなS字を描く背骨のラインになっています。

耳のつまりが無くなりよく聞こえるようになった

顎の関節と耳は非常に近接しています。
歯の接触関係が変わり関節の位置が後ろに移動してしまうと、耳の周囲の神経などを圧迫して耳が聞こえにくくなることがあります。
顎の位置を正常に戻せば聞こえ方が正常に治るわけです。